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| ニホンジカ |
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富士宮口あたりでは、秋の終わりごろ、葉が落ちて森の中の見通しが良くなるとシカの群れをよくみかけるようになります。ほどんどが雌鹿と子鹿で大きな群れになると十数頭にもなります。糞の量や木の幹の食べ跡から富士山の中でもこのあたりが最も生息数が多いものと思われます。
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20年近く前の冬、一人で東臼塚に行ったときのことでした。積雪に足をとられながら遊歩道を進んでゆくと、10数メートル先に突然大きな牡鹿が飛び出しました。立派な角と子牛ほどもあろうかと思われる体。鹿との初めての出会いでした。しばし見合った後、身を翻して森の奥にズン、ズン、と足音を響かせながら消えてゆきました。静寂の森に響いたその牡鹿の足音が今も耳に残っています。
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厳しい冬の間、鹿はツリバナやウラジロモミなどの樹皮を食べて生きています。戦後植林されたウラジロモミの根元が鹿に食べられているのをよく見ますが、標高1,700mの御殿庭下のウラジロモミ林では殆どの木が食べられていました。近年、冬の寒さが和らいだためか鹿の数はかなり増えているようです。
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