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御殿場市中畑について
御殿場市でも富士山に近い標高600メートルあたりの田園地帯。昭和30年代頃には家も疎らで畑が多く、まだ雑木林も残っており、今ではほとんど見られなくなったコノハズクやサンコウチョウの聲も聞かれ、初夏にはクロツグミとイカルのさえずりがバックグラウンドのようにいつも聞こえていました。人家の茅葺き屋根にキセキレイが、壁のすき間にコムクドリが巣を作ったこともありました。晴天が続くと川の水はすぐに干上がってしまうため、田の周りの傾斜地に「ほっこぬけ」と呼ばれる横穴を掘って、わずかな水を確保し、湧き出した冷たい水を溜める小さな池もありました。「ほっこぬけ」にはコウモリが、ため池や小川にはハヤやドジョウ、ヒゲダ(ホトケドジョウ?)などの小魚、ゲンゴロウ、ミズカマキリなどの昆虫が棲み、それらの場所は子供たちの遊び場であり、また、冒険の場でもありました。
その後、雑木林は伐採されてヒノキやスギの人工林などに変わり、小川はコンクリートの護岸がなされて小魚や水生昆虫の棲める環境ではなくなりました。農業用水が完備されたことで「ほっこぬけ」もため池もその役目を終え、かつての命あふれる豊かだった自然は、記憶の中に残るだけになってしまいました。
御殿場(中畑)・観察記録一覧
御殿場(中畑)・サンコウチョウの記録
とんぼを呼び戻そうと市民団体によって作られた市内のとんぼ池(中畑ではありません)。
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