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富士山の乱気流と突風

乱気流  強い風が山頂を超えるとき、上空の風下側に乱気流が発生します。時には、強い渦の中心に、一瞬、雲が発生し、その姿を現すこともあります。(画像)
 1966年3月5日、英国BOAC機は、雲ひとつない御殿場上空で突然激しい乱気流に巻き込まれて一瞬で機体は破壊され、御殿場口太郎坊付近に墜落して124名の犠牲者を出しました。後の調査で、その日の山頂は、この季節としては数年に一度という強風が吹いており、事故のあった午後2時過ぎの最大瞬間風速は秒速60メートルを超え、風下側に発生した乱気流の突風は、飛行機の荷重限度を越す最大瞬間値秒速80メートル以上だったことがわかりました。この事故を機に、富士山における風下側の乱気流が、認識されるようになりました。


突風 突風(冬の風) 動画

 富士山では年間を通して、西よりの風が多く吹き、その風が最も激しくなるのは、気圧配置が西高東低となる冬の時期です。
 山頂の1月の平均風速は1年のうちで最も強く、秒速16m。1971年1月18日には最大瞬間風速79mという猛烈な風を記録しました。
 季節風がとくに強い日には、風下側の南東側斜面で、山体を巻き込んで乱れた気流が渦巻き、中腹の火山砂礫地に大小の突風の渦巻きが、つぎつぎに発生します。突風の渦は時には直径100メートルを超え、渦の中心では小石を吹き飛ばす程の激しい風が吹き荒れます。(画像)
 山体が雪に被われる初冬から春先にかけ、アイスバーンで突然襲いかかる突風は登山者に最も恐れられています。今までに多くの登山者が、この突風の犠牲になっています。


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